「色」についての資格は複数あります。
なかでも代表的な検定は2つ。
「色彩検定」と「カラーコーディネーター検定」です。
今回は「カラーコーディネーター検定」を詳しくご紹介します。
また、色彩検定との違いと難易度についてもご説明します。
カラーコーディネーター検定とは
仕事に役立つ実践的な色彩の知識を学ぶことができる検定試験です!
オフィスや自宅、ショップやウィンドウ、テレビや雑誌、インターネット上など全ての場所に溢れている色。世相がその年の流行色に反映されたり、商品やデザインの色によって大ヒットが生まれたりと、色彩は文化や時代の流れに大きな影響を与えてきました。
色の性質・特性など、色彩の知識を身につけることで、色の持つ効果をビジネスシーンに活かすことができます。 仕事に役立つ実践的な色彩の知識を学ぶことができる、それがカラーコーディネーター検定試験®です。
東京商工会議所HPより
主催は商工会議所ですので、ビジネスに即した資格です。
もちろん、生活の中にも生かされる場面があると思います。しかし、試験の趣旨としてはあくまで仕事のために身につける技術ということです。
色を学び、人生を豊かにするという幅広い視点で行われる色彩検定との大きな違いです。
色彩検定についてはこちらで詳しくご紹介しています。↓
試験概要
試験についての情報
種 別 | 民間資格 |
主催団体 | 東京商工会議所 |
履歴書への記載 | 東京商工会議所 カラーコーディネーター検定〇〇クラス 合格 |
団体ホームページ | https://kentei.tokyo-cci.or.jp/color/ |
大きな違いはここにも。
カラーコーディネーター検定は「民間資格」です。
民間資格のなかでも、色彩検定は文部科学省の後援を得ている「公的資格」に種別されるされます。
これ自体は難易度とは全く関わりはありませんが、より社会的に信頼が大きい資格は色彩検定といえます。
受験資格
ふたつの級がありますが、どちらも受験資格はとくになし。
いきなり上位級の受験が可能です。
ふたつの併願することも可能。
各級で求められる能力
出題方式 | 出題内容 | 合格率 | 受験料 | |
アドバンスクラス | 多肢選択式 | スタンダードクラスの知識に加え、 ビジネスにおける色彩の活用事例など 幅広い知識 | 50~60% | 7,700円(税込) |
スタンダードクラス | 多肢選択式 | 日常から見た色彩に関する基礎的な知識 | 75~80% | 5,500円(税込) |
受験者の割合は、アドバンスクラスではおよそ80%が社会人。
これに対して、スタンダードクラスではおよそ45%が学生という内訳になっています。
年齢ではどちらのクラスも20代・30代が中心で、就職や仕事でのスキルアップが目的となっているように感じます。
受験方法はCBT方式とIBT方式の2つ
受験方法はCBT方式とIBT方式2つから選ぶことができます。
試験日は一定の期間内で選ぶという方式です。年中いつでも実施というわけではありませんが、ぐっと受験しやすくなりました。
CBT方式
CBT方式とは、
従来の筆記試験(PBT方式)と比べ、格段に受験への敷居が下がります。
良い点は、試験センターと時間を選択することができるところ。
筆記試験のように大勢の人が集まる場所に行く必要もありません。
悪い点は2つ。
ひとつは希望の場所・時間に受験ができないことがあるという点。
設置されているパソコンを利用するという制限があるため、席が埋まっていれば受験ができません。
もう一点は、CBT利用料2,200円(税込)が別途必要なこと。
CBT方式でも国家資格・公的資格ではCBT利用料がかかることはありませんから、悪い点ですね。
IBT方式
IBT方式とは、
こちらも良い点はCBT方式と同様です。
さらに、自宅でも受験可能ですので、ますます柔軟で受験がしやすいといえます。
悪い点は、試験を受けるという緊張感が欠けてしまうこと。
リラックスできて良いのではないかと思われるかもしれませんが、これは人によります。
試験会場独特の緊張感が、思考を研ぎ澄ませてくれることも往々にしてあるますから。
さらにもう一つ悪い点を挙げるとするならば、気の緩みから「不正行為」をしてしまう可能性がぬぐえないこと。
はっきり申し上げれば、やろうと思えばやれます。
しかし、それで得た合格にはずっと後ろめたい気持ちがついてまわります。
もちろん発覚したときにはペナルティもあります。
絶対にやめるべきですが、試験会場ならばこの心配はぐっと下がるのですから…一概に自宅での受験が良いとは言えないのです。
IBT方式ではネットカフェ「快活CLUB」でも受験可能
なんと、ネットカフェ「快活CLUB」での受験が可能です。
この場合は、受験料の他にネットカフェの利用料が発生しますが、環境という意味では、試験センターや自宅より快適ではないでしょうか?
CBTの試験センターが近くにない、パソコン等を用意できない人にはありがたいですね。
筆記試験は終了
カラーコーディネーター検定はCBT・IBT方式への完全移行がされ、従来の筆記試験は終了しました。
色彩検定と比べてどっちが簡単?おすすめ?
資格取得の目的にあわせるのがおすすめ
カラーコーディネーター検定と色彩検定は、やはり資格の方向性に違いがあります。
実際には、試験内容に重複するものは多々あるものの、その知識をどう活かすかが大切であるとすれば、やはり資格取得の目的にあわせるべきです。
難易度はやや色彩検定がやさしい
合格率等比較しても、両検定の難易度に大きな差はありません。
しかしテキストを開いてみると、若干カラーコーディネーター検定のほうが難しい記載が多いです。
また、ビジネスベースの知識に傾いており、やはり仕事で活用できる知識を求める人向き。
色彩検定はより広く浅くといった印象で、取り組みやすいと思います。
個人的な評価
私の個人的なおすすめは色彩検定です。
公的資格ですこし易しめ。目的がはっきりしているなら別ですが、まず色についての資格を!ということでしたら、色彩検定がよいかと思います。
独学ならば、公式テキストよりもこちらがおすすめ。
公式はちょっと高額ですから…。↓
まとめ
今回はカラーコーディネーター検定を紹介しました。
色彩検定との違いも詳しくお伝えできていたらうれしいです。
カラーコーディネーター検定は実践的ビジネスシーンや、色をデザインすることに重きがある職業(服飾デザインやインテリアコーディネーター等)にうってつけの資格です。
それらを目指す人には間違いなく役にたつ、ぜひ取得したい資格です。
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